梅雨を彩る花~紫陽花の楽しみ方、知っていますか?~

季節

九州や四国では梅雨入りが発表。関東でも雨が降る日が増えつつあります。傘を開くたびにため息をついている方、いませんか。花屋のスタッフも、じつは雨の日は搬入が大変で少し憂うつだったりします。でも、街中で紫陽花が咲くこの季節だけは、なぜか雨も良いなと思えてしまうから不思議です。

雨粒をまとった紫陽花は、晴れの日より何割増しかに美しい。梅雨という季節をいちばん味方につけている花、それが紫陽花だと、毎年この時期に感じています。

6月6日は「紫陽花の日」

毎年6月6日は紫陽花の日。語呂合わせではなく、ちょうど各地で見頃を迎える時期であることから制定された記念日です。梅雨の季節にこれほどぴったりな花はなく、日本人にとって最も身近な「梅雨の花」として親しまれています。

なぜ紫陽花は色が変わるの?

紫陽花の最大の特徴といえば、色が変わること。同じ株でも、咲き始めから終わりにかけて青・紫・ピンクと移り変わります。その理由は、主に土壌の酸性度(pH)にあります。

  • 酸性の土(pH低め)→ 青系 土壌中のアルミニウムが溶けやすく、花に吸収されるため。
  • アルカリ性の土(pH高め)→ ピンク系 土壌中のアルミニウムが吸収されにくく、赤みが出やすいため。

また、咲き進むにつれて花自体が色素を変化させる「七変化」の性質もあり、これが「七変化」という別名の由来にもなっています。

🚿切り花の紫陽花、長持ちさせるには?

紫陽花は水揚げが難しい花のひとつ。せっかく買ったのにすぐうなだれてしまった……という経験をお持ちの方も多いはず。いくつかコツをお伝えします。

  • ①茎を斜めに切る:水に触れる面積を増やして吸水しやすく。切り口はできるだけ大きく。
  • ②茎を少し割る or 叩く:木質化した茎は、割ったり叩いたりして水の通り道を広げましょう。
  • ③深水につける:花瓶の水は多めに。首まで浸けるくらいの深水で吸わせるのが効果的。
  • ④葉を減らす:葉からの水分蒸散を抑えるため、下の葉は取り除いておきます。
  • ⑤涼しい場所に置く:エアコンの風が当たる場所はNG。直射日光も避けて。

今年の紫陽花、どう飾る?

紫陽花は一輪でも存在感抜群。大ぶりのガラスの花瓶に1~2輪入れるだけで、部屋がパッと梅雨の情景に変わります。和の器との相性も抜群なので、ぽってりとした陶器の壺などにざっくり活けるのも素敵です。

  • 綺麗な紫陽花を、ぜひフラワーファームで…と言いたいところですが、実は当店では紫陽花を使った商品を販売しておりません…!
  • 紫陽花は一輪一輪がとても大きいため、ブーケをメインとするようなお花屋さんでは扱いが難しく、あまり取り扱っていないお店も多いのです。

花屋では今、青・紫・ピンク・白と揃っています。梅雨のこの季節にしか出会えない顔ぶれですから、ぜひ手にとって、お家に飾ってみてくださいね!